essay エッセイ

腐ったミカンの教訓その1

ゆきの行っている習い事でみかんの実験をしました。

ミカンを2つ用意して
1つにはよい言葉をかけ、
もう1つには汚い言葉をかけます。

結果はよい言葉をかけたミカンはいつまでもきれいなままで
汚いこと言葉をかけたミカンはすぐに青カビやら白カビやら
見るも無残な姿になりました。

だからきれいな言葉を使おうとうという教訓を
目に見える形で子供に伝えるための実験でした。

ここまでは、知っているかたも
いらっしゃるかもしれませんね。

今日はその先の話です。

春は肝の季節。このグリーンのようにのびやかな性質をもつ。

ずいぶん前の話になるのですが
ミカンの教訓ともいうべき…
私たち親子には印象に残る出来事がありました。

その日は、ゆきはお友達に誘われて
遊びに出かけていました。

さぞかし楽しんで帰ってくるだろうと思ったのですが
「ただいま」の声に元気がありません。

ちょっと心配になった私は
訳を尋ねてみたのですが、
どうも一緒に遊んだお友達が
その場にいないお友達の話をしたそうです。

悪口まではいかなかったようですが
あまりいい話でもなかったようで…。

「ゆきはただ聞いてただけ」
とのことでしたが…やっぱり気分がよくなかった。

これ、ミカンと同じ状態ですよね。

汚い言葉をかけられたミカンは
自分で汚い言葉を言ったわけでもなく
一方的に聞かされていたら腐ってしまった。

つまり、人間も一緒だと思うのです。

ゆきもミカンの実験で「汚い言葉は使わない」
と心に決めてはいたそうですが
自分が知らず知らずのうちに
聞かされている状態もまた
自分の心にダメージを受けていることだとは
考えてなかったそうなのです。

たしかに、友人や親しい人となると
なかなか気づくことは難しいと思います。

どこからマイナスの話かってのも
区別するのが大変ですよね。

ただ、なんとなくだけど
元気がなく帰ってきたというのが
何よりの証拠だと思います。

「でも、どうしたらよかったのかな?」
という話になりました。

一緒にいる人がマイナスの言葉を使っていたり
ネガティブな話をしている時、
聞いているだけの自分にも影響があることはわかるけど
その場で何ができたのだろう?と。

う~ん、難しい問題。

大人であれば、会ってテンション下がる人…
つまりマイナスの言葉をつかったり、愚痴ばかり言う人や
この人とは合わないなと感じる人には
そもそも会わないという選択肢もあるかもしれません。

でも、子供となるとそれは難しいですよね。

それに、その場で気づいても
その場を立ち去るわけにもいかないし。

爽やかな心を象徴する青い花と白い花

結局、この出来事があって決めたことは次の2つ。

1,この世は同じ波動の人が集まる世界だから、自分自身がよい言葉を使うように心がける。

さらに、

2,友達付き合いで無理をしない。

ということを決めました。

無理をしないというのは、
遊ぶか遊ばないかはゆきが決めていいということ。

誘われたから行かなくちゃいけない!!
と思わなくてよくて
誘われて、行きたかったら行くし
行きたくなかったらいかなくて大丈夫ということ。

私自身、長い間「誘われたら絶対にいに行かなくちゃ」
と思うタイプで、そこに自己決定権がなかったんです。

でも、それって自分の人生自分で決めてないってことで…
様々な経験を経て<自分で決める>というスタイルになったわけです。
そんな経験もゆきに伝えてみました。

この出来事は、
私にとっても、ゆきにとっても
とてもいい経験(教訓)となりました。

腐ったミカンの実験は
「だから汚い言葉を使わない」
という教訓以上に学ぶことが多くあるようです。

それでは今日も
人生最高の1日を☆彡