essay エッセイ

思い出の未来こそ・・・

私はすごく好きな人がいます。
佐治晴夫先生という理論物理学の先生です。

今は北海道の美宙という天文台の台長さんをしています。

量子論的視点からの<ゆらぎ>の研究で有名です。
NASAのボイジャー計画に音楽をのせようと提案したのも彼です。
趣味の音楽では大きなホールでコンサートを開くほどの腕前です。

なにがそんなに好きかというと
彼の書く文章が大好きなのです。

物理学者が書く文章は、
さぞかし難しいものと思う方もいらっしゃるかもしれませんが
本当に優しい文章で小学生にもわかるような内容で
宇宙や科学、人生や生きることとは何か?
というお話をしているのです。

宇宙の研究者であるが故、
その人生観も宇宙のように
はてしなく、美しく、すべてを包み込むような優しさがあります。

私もいつか、彼のような文章が書けるようになりたい
というのが、最近の夢でもあります。

彼の最新のエッセイは「この星で生きる理由」という1冊にまとめられ
私は毎晩のように彼の文章に浸ってから布団に入ります。
するとすごく幸せな気持ちになれるんです。

その本の中に
「思い出の未来こそが希望なのです」という言葉がありました。

この感覚すごくわかるなと思ったので
嬉しくなってピンクのマーカーをひきました。

私はあなたらしく輝くお手伝いとして
コンサルティングを提供しています。

さまざまなワークを行っていきますが
そのワークを行うことで
クライアントさんと一緒に何をしたいのかというと…
未来の記憶を思い出すということをしたいのです。

<未来の記憶>なんていうと、
時間軸が少々おかしい感じがするのですが
実は皆さんすでに未来を知っていて
それが一時的に見えにくくなってしまっている状態が
<悩む>ということ。

だから、見えにくくしているものを整理して
見えなかったものを見えるようにしていく。

未来はすでにあなたの中に記憶として存在するもので
それを掘り起こして形にしていくことが
未来の記憶を思い出すということ。

この未来の記憶こそが前に進む力、そう<希望>となるのです。

これってまさに佐治先生の言う
「思い出の未来こそが希望」
という言葉そのまんまだなと感じました。

自分探しという言葉がはやった時期があったと思います。

どこか遠くに自分を探しに行くのも悪くないと思いますが
今いる場所で未来の記憶を思い出し
新たに作っていくという人生もまた悪くないと私は思います。

それでは今日も
人生最高の1日を☆彡