おはようございます、梶田裕深です。
実は私、25歳の時から茶道を習っています。
子育てや転勤がありながらも辞めずに続けて来れられたのは
先生のおかげだと思っています。
私の社中では1年のうちで大きなお茶会は3回。
新年の初釜の茶事。
風炉がお目見えする5月の初風炉の茶事。
そして茶人の正月といわれる口切の茶事。
そのほかにも勉強会としてのお茶会に出向いたりすることはあるのですが、
同じ先生のものと学ぶ者同士が集まって行うお茶会は年に3回です。
毎回、亭主といってお茶をたてて
お客様をおもてなしする役を交代で行うのですが
お茶会といってもただお茶をいただくだけでなく、
懐石(お酒もつきます)が付くものですから
かなりの長丁場です(6時間くらい)。
作法もお道具の説明も、お客さんとの会話もすべて行うので
なかなかハードルが高い役回りです。
私も一応10年以上の茶道歴はあるのですが
なんせ、のらりくらりの10年でしたので・・・汗
茶名もいただいていないし、作法も結構わかっていない。笑!!(笑えないけど)
が、なんと!!
今年の初風炉(GW直前に開催予定)の亭主を行うことになりました。
「大丈夫か、私!!」
と思う反面、
「これは急成長のチャンス!!」
だという気持ちもあり
内心ちょっとワクワクしている私もいます。(どっちじゃい!?)
そんなわけで昨日はお稽古にいってきました。
茶室は日常とは一線を画す世界。
<雑多なことは茶室に持ち込まない>といのが茶人の心得です。
昨日は炭手前と続きお薄というお稽古を行ったのですが
「もっとゆっくりね」
「急がなくていいのよ」
「こころをこめて」
という先生のお言葉に、
日常生活がいかにスピード重視になっているか
思い知らされるお稽古となりました。
日常や仕事においては
時短、コスパ、タイパ(タイムパフォーマンス)が求められますが
当然ですが・・・茶室ではそんなことは全く求められません。
湯の沸く音を楽しみ
お香を聞き
お茶をたてる心地よい音に耳を澄ます。
どれも忙しい日常では気に留めることのないもの。
そこに美しさや心地よさを見出すのです。
また、茶道における作法は一見すると
細かい決め事のように思われがちですが
1番無駄がなく、1番美しく見える手順や動きです。
これを考えた利休さんはやっぱり天才だと思います。
日常生活が忙しければ忙しいほど
非日常としての静寂が私には必要です。
人生における豊かさは
コスパやタイパだけでは測れません。
きっと計れないものにこそ、
本当の人生の価値があるのではと思います。
そんなんことを考えさせてくれた
茶道のお稽古でした。
人生における豊かさって何だと思いますか?
それでは、今日も
人生最高の1日を☆彡