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人生の切り取り方が深くなる写真講座~写真を撮ることは自分自身と深くつながること~

今年に入ってから写真講座に参加中です。被写体を通し、私自身の心の中にある感覚を表現したいという思いがあることに気付きました。自分自身と向き合い、深く深く潜るような感覚はコンサルで行っている心の中にある感覚を丁寧に拾うことと、とてもよく似ています。写真を撮ることは自分自身と深くつながること…そんなことを書いてみました。

私には写真の才能がない!?

頭を抱えて悩む女性
今年に入ってから写真講座に参加中です。

今までも何回か写真講座というものには出たことがあるのですが、私の目指すものと違ったというのが正直な感想です。

それがなぜ違ったのか…ということすらわからずに、その時は絶望感と違和感でいっぱいになりながら「私には写真の才能がないから今後一切写真講座には出ないことにしよう」と言いう決意とともに写真は封印しました。

人生の切り取り方が深くなる写真講座!?

講座に必要なペンとノート
そんな決心をして数年がたつのですが、あることがきっかけでもう一度カメラを手にすることになったんです。

「『人生の切り取り方が深くなる写真講座』があるけど出てみない?」とお誘いを受けたのです。「人生の切り取り方ってなに?どういうこと??」と思ったのですが、なぜかそこをのぞいてみたい好奇心がムクムクわきあがってきて今の講座に出ているのです。

私の思った通り(期待した通り)、きれいな写真(SNS映えする写真)を撮るような講座ではありませんでした。笑!!

「何を写したかったのか?」「何のためにそれを撮ったのか?」鋭い質問がどんどん繰り出す講座に、最初はどぎまぎしてしまいましたが、その質問が私自身をより本質的な深みに導いてくれました。

「私は何を表現したいんだろう?」その問いは写真だけでなく、<人生において私は何を表現するのか?>という問いでもありました。

本当に大満足の講座です。

被写体の先にあるものを写す

新緑がきれいな森の中で赤ちゃんを抱っこするお母さん
講師は落合由利子さんという女性の写真家です。

写真はいろんな種類の写真があるそうです。
誰も行ったことがない場所をとる写真、誰もできないような撮り方をする写真などはレアな写真として価値があります。旅の記録や成長の記録として撮る写真もあります。

今まで私が出た講座は綺麗なものを綺麗に撮ったり、子供を可愛くとる講座でした。しかし、私の本心が望むのはその写真ではなかったと今回の落合さんの講座に出るようになって分かりました。

<被写体を綺麗に撮るのではなく、被写体のその先にあるものを撮るという写真もある。>という話を聞いて私はこういう写真を撮りたいんだと気づいたのです。

写真を撮ることは心の中にある感覚を丁寧に拾うこと

青色が美しい春の花。
私がそういう思いで撮った写真を「これは被写体を撮っていながらその先を撮っているね」「梶田さん自身のこころの動きが、写真を通してみる側のこころを揺さぶる写真」とコメントしてくださった講師の落合さん。

私はコンサルティングなどで、クライアントさんと一緒に心の中にある感覚をひとつひとつ拾っていくという作業をしています。

日々の私自身の心のメンテナンスも同じような作業の繰り返しです。その作業が被写体の先にあるものを写すということと、とてもよく似ているなと感じました。

未知の世界だからこそ楽しい!面白い!!

オーストラリアのカーティス・レイさんの作品
講座はすでに4回目まで終了しました。

GWにいった美術館で幼い頃に感じていた水の感覚をガラスの作品として表現するというカーティス・レイさんの作品に触れ、感覚を表現するという方法の片鱗にふれました。そして今月の撮影会で私自身の心の中にある風景を、今見える風景にかさねて表現するということにチャレンジすることができました。

私はカメラの操作や設定はまだ勉強が始まったばかり。だから設定よりも心の感覚を味わって、それをこの世の中で見つけて、カメラで切り取るというすごくすごく粗削りな方法でしか表現ができません。

わからないことがまだたくさんあって、とても「写真が趣味です」なんて言えない状況ですが、それでも楽しい。おもしろい。未知の世界にワクワクしている自分がいます。

自分自身に深く潜る

ピンクの蓮の花
私が表現したいものをちゃんと分かってくれる人いた…ということとても嬉しかったんです。

でもそれだけではなくて、ずっとずっと心の奥底にためこんでいた思いや感覚を文章以外で表現する方法を手に入れることができたことに感激でした。「どうやって上手く撮ろうか?」と悩んでいた今までのカメラ講座にはない高揚感でした。

今は「どうやって上手く撮ろうか?」ではなく、「どうやって私自身と向き合い表現していこうか?」という意識でカメラを持っています。それは自分自身の中に深く深く潜るような感覚です。

今まで気づかなかった…喜びも、悲しみも、怒りも、驚きも、心の動きも、言葉にできない感覚も…こんなにたくさんあったんだねと優しくなでてあげたいような気持でいっぱいです。そしてそれは自分自身を今までとはちがった形で表現していく喜びでもあります。

これからどんな作品ができていくのかわからないのですが、自分自身の心の風景(感覚)をこの世のものを通して表現する<表現者>であり続けたいなと今は素直に思ってます。