Content コンテンツ

<私は落伍者>というレッテルに気付いた話

私達は無意識に言葉にイメージを重ねて記憶しています。そのイメージが良い方向に働けがよいのですが、逆の場合も多々あるのです。

今回はこの言葉に重ねたイメージをどんどん変更して、望む未来を形にしていく方法を私の体験を具体例としてお伝えしています。

1,活躍できなかったという申し訳ない思い

頭に手を添えてうつむく女性
私は防衛大卒業後、陸上自衛官として勤務した後、32歳で自衛隊を退職しました。退職することは自分で決めたとはいえ、申し訳なさというか、防大で国費を使って育ててもらったのに、自衛隊では十分に活躍できなかったという残念な思いが残る退職でした。

その後は育児に家事にと家庭のことで忙しくしていて自分が自衛官をやめた時に感じた<申し訳なさ>はすっかり忘れてしまった…と思っていました。

2,理想と現実のギャップ

そんな私でしたが、最近になって、現状と理想の間にギャップがあることに気付きました。

「防大の同期に会いたいな」と心の中では思っているのに、全然会えていないという現実。東京の官舎に住んでいるのだから、物理的に会うのは簡単なはずです。しかし、会えていないという現実。

なんだろうこのギャップは?
たぶんここになにか不必要な思い込みが隠されているような気がする…

そんな思いを胸にノートを広げ、ペンの進むままに心の中を書き出してみました。

3,心の声をノートに書き出してみた

するとこんなことが書かれました。

・防大をやめる、自衛官をやめる=Drop Out(脱落)という。
・表舞台から抹殺されるイメージ。
・「あーあ、あいつも続かなかったか」というため息交じりの声が聞こえる。
・辞めた人間がとても悪い人間に思える。
・落伍者というレッテル

こんなことをどんどん深堀していきました。

ひたすら
「なんでそう思うの?」
「ということはつまりどういうこと?」
と言葉の奥の方にある自分では認識していない部分の感情を探っていったのです。

すると行きついた先が
「国のお金を使って大学を出させてもらったのに、自衛隊をやめた人はダメ人間。息をひそめて生きるもの」という私が勝手につけた思い込みがあることに気付いたのです。自分で自分に<落伍者のレッテル>を貼っていたんです。

本当は同期にあって楽しい時間を過ごしたいと思っていたのに、「退職した私はダメな人間で、息をひそめて生きなければならない」という勝手な思い込みのおかげで、同期に会いたいけれど会いえない。声をかけたいけど、かけられない。連絡したいけどできないという現実を私自身が作りだしていたのです。

事実、自衛隊をやめてからの数年間は、大学の同じ学科のライングループに誘われていながら何年も断り続けたり、お誘いの連絡があってもなんとなく理由をつけて断っていたり、そもそも同期をすれ違っていても無視したり知らないふりをしていました。(マジでごめんなさい)

だって、心の底で「自衛隊をやめた人はダメ人間。息をひそめて生きるもの」って自分で思ってるんですもの、現役で活躍している眩しすぎる同期なんかに声をかけられるわけありません。だって声をかけたら思い込みに反してしまいますから。

4,自分の思い込みを客観的に眺めてみる

デスクの上にパソコンのキーボードとノートとペンが置かれている
この私の思い込みをノートに書き、改めて客観的に見てみました。

「退職した私はダメな人間で、息をひそめて生きなければならない」って本当に思う?

気功教室でも瞑想会でも、<宇宙は発展・繁栄の方向に動いている>それが宇宙のリズムだと言っている私が、この言葉のように生きることが正しいと思うのか?と自分に問うてみました。

答えはもちろんNO!!

私達防大生は、自衛隊をやめようがやめまいが、みんなそれぞれの生き方で輝く。
そしてその能力を持っている。
つまらない縛りで自分自身の能力を発揮できないのは人類の発展、宇宙の進化を阻害する行為。

という心の声が聴こえました。

5,「では、これからどうする?」は私が決める

両手の中にエネルギーの光が生まれる
「では、どうしよう?」
「これから私はどうやっていきようか?」

上記の思い込みを持ったまま生きるのもよし、今ここでその思い込みを手放すのもよし。自分次第です。

そして決めました。私はこの思い込みを手放す。それを宣言してみました。

私は梶田裕深。
防大卒、自衛官はやめた。
もっと輝くためにやめた。

私は人類の発展、宇宙の進化に力添えする。
私は私の生き方で輝く。
私は正々堂々と生きる。
私は正々堂々と輝きまくる。

こんな文章をノートに書き、ぐるぐるっと赤ペンで囲いました。するとすごく胸のあたりがすっきり、軽くなるのを感じられたんです。

6,思い込みを変更すると…

悟一さんと梶田
思い込みを変更してみて、何が起こったかというと…

〇防大の同期とのコラボイベントを開催する運びになり、そのイベントを告知すると同じ大学の先輩や教官、同期から連絡がありました。イベントをシェアしてくれる大学時代の友人まで現れました。

〇同期と20年ぶりの再会を果たしとても有意義な時間を過ごしました。

〇「FBでいつも活躍を見てるよ、バディじゃないか」という嬉しいコメントもいただきました。

〇素直に輝いていいんだと思えるようになりました。

自衛官をやめてしまってからは、もう2度と会うことはないと思っていた仲間と再び関わり合いを持つことができたことが本当に本当にうれしいです。

これらの出来事が、自衛隊の関係者に会えなくさせていたこと、そして私は落伍者なのだから輝けないという現実は、他でもない私自身のつまらない思い込みだったと気づく最良のきっかけにもなりました。

※同期とのコラボイベントは以下のリンクからご覧になれます↓↓↓

【元海上自衛官でありながら、本場アメリカでスポーツマネジメントを叩き込まれ日本の学生スポーツ界に新たな風を吹かせまくっている萩原悟一さん】

7,思い込みに気付き、思い込みを変更する

髪の長い女性がパソコンをもって楽しそうに微笑んでいる
なにか上手くいかないことがあると「現実を変えよう」、「自分を変えよう」と努力してしまいがちです。しかし、本当の変えるべきは自分の思い込み!!

今回ここで紹介した私の体験はひとつの例ですが、自分では気づいていない思い込みは誰でも何個も持っているのです。しかもそれが足かせになって前に進めなかったり、望む未来を手に入れることを阻んでいるとすれば…変更したほうが楽しい未来が待っているにきまってます!

私自身も毎日毎日、新たな(しょうもない)思い込みに気付き、丁寧にその思い込みを夢をかなえる方向に変更していっています。

何か違和感を感じたり、イラっとしたり、ネガティブな感情が生まれるところには、不要な思込が隠れていることが多くあります。

ポジティブではない感情を持つことは抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、そのネガティブな感情こそ、自分の思い込みに気付くための大きなヒントです。

だからこそ、違和感やなんとなく嫌な感じという心のサインを見逃さない習慣を大事にしたいのです。

「その感情はなぜ起こるのか?」
「何に気付けと言っているのか?」

そこから出てきた思い込みをちょっと落ち着いて眺めてみて、続けるのかやめるのか?すべて自分で決めていいのです。

望む未来を手に入れることは一足飛びに達成するわけではなく、日々の違和感、理想と現実のギャップから自分の思い込みを見つけて、その思い込みを丁寧に1つずつ変更していった先にあります。

本当に月並みな言い方かもしれませんが、今この瞬間の積み重ねが未来を作っているのです。

不必要な思い込みをサクッと変更して、望む未来を形にしませんか?

パワフルに未来を作っていきたい方にむけにコンサルティングを行っています。
詳細はこちらから↓↓↓

【コンサルティング】