essay エッセイ

一瞬一瞬の先にあるもの

先日、娘が寝静まってから夫と2人でテレビを見ていました。
そうしたら、絵にかいたような美男美女の夫婦が出ていて
子供が生まれてから2人きりで出かける機会がなかったのでと
旦那さんがサプライズでデートを企画していました。

高級レストランでご飯を食べて、思い出の場所で花束を渡し
「生まれ変わっても一緒にいよう」
という言葉を添えて花束を渡し、奥様は大感激!

2人の愛はさらに深まりましたというような演出でした。

それを見て私はついつい
「この人、重すぎ!そんな先のことまでわからんわ!!」
という言葉が出てしまい、
「君はそういう性格だよね」と夫にも苦笑いされました。

こういう場面において
「未来のことなどわからない」というのは
自分で言っておきながら、少々薄情にも感じるのですが
遠い将来の愛を約束するということより
この一瞬一瞬を愛することのほうが
私にとっては重要なのです。

私たち夫婦は2010年に結婚しましたら
夫婦歴はもう10年以上。

10年先も20年先も一緒にいようと決めたわけではなく
愛する愛する愛するの積み重ねが
気づいたら10年たっていたという感覚です。

さらに、これも超個人的な意見ですが
愛されようと思ったことはほぼない。笑

愛されることより、どうやって愛するかということのほうが
私にとってはずっとずっと重要です。

加えて、幸せにしてもらおうと思ったこともほぼない。笑
私の幸せは私自身でかなえるものだと思っているので
他の誰かを必要としていません。

というと、
「結婚する意味あるの?」
「梶田家夫婦、大丈夫?」と思われてしまいそうですが
今のところ大丈夫です。

ちなみに、ジョージさんと結婚を決めた理由は
1人で歩む人生より、この人と歩む人生のほうが
道幅が広くなって楽しそうだなと思ったから。

私はすごくプラス思考の脳内お花畑人間。
一方、夫は数字大好き理論派の超マイナス思考人間で…
私がめちゃくちゃ落ち込んだ時と、
夫の超ハイテンションの時に
若干重なるベクトルで梶田家はつながっています。

こんな2人が同じ屋根の下で夫婦をやっていると
絶対考えないであろう珍選択肢が
バシバシ出てくるので毎日がかなり刺激的。

最近では「うちらが一緒にいれば大丈夫!!」が合言葉になりつつあり…
あ~これは、
「愛があるから大丈夫」とかそういうことではなく
対局の意見を持っているから、
足りない部分を捕捉しあえるよねという意味です。

それくらい凸凹夫婦です。

そんな夫婦を10年以上やっていると
結局、遠い将来も、大きな夢も
目の前の一瞬の積み重ねでしかないと思えてきます。

先をも通すことも大事。
でもこの一瞬を満喫することは
もっともっと大切かもしれません。

ということで、
今日は別に結婚記念日でもなく
何かの記念日でもなく、
ただテレビに出ていた美男美女の夫婦を見て
感じたことがあったので
その心の動きを書いてみたというお話でした。

それでは今日も
人生最高の1日を☆彡