essay エッセイ

時間でわかる臓器の不調

中医学では臓器には性格もあれば
担当する時間もあり
色も味も香りも季節もあります。

ただの身体の器官としての<臓器>というより
人格がって、お好みもあり
好きな分野も決まっていて、仕事もある・・・
だから仲の良い友達のようなイメージがあるんです。

さて、その臓器ちゃんですが
1日24時間のうちによく働く時間もきっちり決まっています。

もちろん、24時間休みなしの勤務ですが
そのなかでも特に頑張って働く時間というのが決まっているのです。

不調がないときは気づきにくいのですが
その臓器が弱っていたり
その臓器に関連のある経絡(気の通り道)が弱っている場合、
一生懸命働く時間になると不調が起こります。

かゆみがでる
湿疹がでる
痛みがでる
横になりたくなる
だるくなる
なんとなく不快感がある
頭痛が起こる

などなど症状は人によって様々ですが
特定の時間に出る不調が出るのです。

ちなみにどの臓器も1日のうちに
頑張って働く時間は2時間です。

そしてこの時間は本当に時計の通りにきっちり2時間。

それを2000年前にわかっていたというのだから
古代の人はどれだけ感受性が豊かだったのかと驚愕します。

私が皮膚炎になった時、毎晩とくにかゆみがつらくなる時間がありました。
午前1時から3時の2時間だったのですが
それが分かっていたので
なるべく早めに寝ようと思って就寝しますが
12時55分になると絶対目が覚める。

そして2時間、もうめちゃめちゃ痒くて痒くてたまらないのです。

重症の皮膚炎の経験者はわかると思うのですが
本当に血が出ても搔き続けて
その後はずっと傷の痛みに苦しみます。

でも3時ピッタリになるとかゆみが引き眠ることができる。

初めはただの偶然だろうと思っていたのですが
よくよく考えてみたら・・・
その時間は肝が活発になる時間で
つまり私の肝は一生懸命、排毒をしていたのです。

それがあまりに激しすぎて痒くて寝られなかった。

それまでは「もう夜が来るのが嫌!!」と泣きそうになっていたのですが
臓器が一生懸命働いてくれていると知ると
これは私も寝ている場合じゃないと思い
肝の経絡に効果がある気功をしました。

どうせ2時間苦痛で寝られないんだから
2時間気功でもしようと開き直って気功をしましたが
不思議なことに気功をしている間は
全くかゆみを感じることはありませんでした。

そして皮膚炎が1番ひどいときは
1時から3時の2時間、しっかり寝られなかったのが
1時間40分になり
1時半になり
1時間になり
30分になり
いつのまにか朝までぐっすり寝られるようになったのです。

そしてそのころには
全身の皮膚炎はすっかり良くなって
新しい皮膚が生まれていました。

不調は1日ずっと続く場合もあれば
この時間が毎日苦しいというように
時間帯が決まっている場合もあります。

時間が決まっている場合は
特定の臓器が弱っているサインです。
その時間から臓器を割り出し
気功でも食養でも手当でも適切な処置を行うことで
素晴らしい回復が期待できるのです。

さらに弱っていた臓器を強く元気にすることまでできる。

不調があった場合、
その不調の苦しさに目が行きがちですが
ちょっと落ち着いて
不調を観察してみる解決の糸口が見つかるはずです。

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それでは今日も
人生最高の1日を☆