シンクロニシティは日本語で＜共時性＞、または＜意味ある偶然の一致＞と訳されることが多いのですが、簡単に言うと「運がいい」ということ。

運は自分の力でどうにかできるものではないと考えている人が多いでしょう。ですが、瞑想を習慣化することによって、自分で生み出すことができるのです。

ストレスの軽減、集中力のアップ、創造力やアイデア、直感が研ぎ澄まされたり、疲れにくい心身を作るという恩恵だけでも十分すぎるくらいですが、瞑想最大の効果はなんといってもシンクロニシティです。

瞑想を始めて1番最初に現れるのが交通に関するシンクロニシティです。電車やバスの乗り換えのタイミングが格段に良くなったり、本当は予定の時間に間に合わない時刻だったのになぜかすんなり間に合ってしまったり。

車の場合は信号に引っかからなくなったり、駐車しようとするといつもタイミングよく駐車場が一つ空いたり。ただの偶然ではなくこのようなことが何度も起こります。これは瞑想の効果。

さらに予定がすんなり決まる。探し物が出てくる。連絡しようと思っていた相手からナイスタイミングで連絡がある。などなどスケジュール帳が必要なくなるような出来事が起こります。これも瞑想効果。

最善のタイミングで何の苦労もなく必要なことが用意されているような感覚になります。具体例は下記の項目（５，瞑想によってもたらされたシンクロニシティ体験談）で説明します。

細かいスケジュールの調整や連絡というのは、数値的に出す事は難しいですが、私たちの日常の中で多くの時間を消費し、大きなストレスになっています。それがノーストレスで勝手に最善のタイミングで用意されていたら…毎日がハッピーですよね。すごく優秀な秘書がついてくれているよう。

「どんなに努力しても運がいいことを連発し続けることは難しい！」と、ほとんどの人が諦めていたこの境地に到達する1番簡単な方法が瞑想なのです。

古今東西様々な地域で、瞑想は精神性を向上させる一つの方法として行われてきました。

インドのヨーガ、中国の気功法（静功）、仏教の座禅や禅の呼吸法など行い方は様々ですが、共通していることは意識的に静寂の時間を作るということです。その静寂の時間を作ることで、宇宙とパイプをつなぐことができるということを感覚的に理解していたのでしょう。

「宇宙とのパイプ？」という方に、次項でもう少し詳しい説明をしていきます。

瞑想は意識的に静寂の時間を取ることによって、宇宙とのパイプをつなぐことを目的としています。

ここでいう宇宙とは宇宙空間という科学的な概念ではなく、中国古代哲学における宇宙観にもとづく、この世界を形作る大元のエネルギーであり叡智のことです。

最近では「サムシング・グレート（偉大なる何者か）」という言葉でも表現されます。それは科学の常識や人知を超えた大きな存在のことです。自然を動かす大きな力そのもの。

その宇宙と私達をパイプでつなぐ最も効率的な手段が、意図的に静寂の時間をつくる瞑想なのです。そして宇宙とつないだパイプを通して、その恩恵や智恵を現実世界に持ち帰ることができる具体的手段でもあるのです。

私達は日常生活の中で多くの情報に囲まれて生活しています。常に何かを思考し、意識は外に向きがちです。自分自身に意識のベクトルを向けるためには意図的に静寂の時間を作る必要があります。

情報や思考をストップさせた静寂の時間の中に身を置くことで、日常生活では気づくことのなかった宇宙とのつながりを再認識することができるでしょう。

私たち人間は肉体を持ちながら精神と魂という側面を持ち合わせている存在です。中国古代哲学では人間は宇宙の真氣から生まれた存在であり、無限の可能性を秘めた存在であるという認識です。

瞑想を続けることでその無限の可能性に気付き、パイプをつなぎ、恩恵や知恵をこの現実社会で具現化していく毎日はまさに至福の体験なのです。

では、宇宙には一体何があるのでしょうか？

宇宙には全ての叡智が詰まっているとされ、全てのエネルギーの源と言えます。

宇宙の歴史、そして未来に起こりうる可能性が存在しています。形があるものも、まだ形がないものも、全ての人も魂も、過去も未来も現在も、すべて同時に存在し、そのエネルギー同士はお互いに関連し合っていると言われています。

シンクロニシティは日本語で「共時性」と訳されることがあります。「同時に存在し、関連し合っている」という宇宙の状態こそが共時性なのです。

静寂の時間を意図的にとることで、恩恵を現実世界に持ち帰ることができるとお伝えしましたが、持ち帰った恩恵に気付かせるために起こる現象がシンクロニシティ（共時性）です。

瞑想の効果は瞑想中に特別な体験をすることではありません。瞑想をした後の日常の中で気付きやシンクロニシティという形で受け取ります。

シンクロニシティをただの偶然と受け止めるのではなく、シンクロニシティに気付きタイミングよく行動に移すことによって、努力や苦労をすることなく、楽に、そして簡単に生きる目的に沿った自己実現を叶えることができるのです。

シンクロニシティを起こしやすくするためには1日2回の瞑想が基本です。もちろん元からタイミングが良い方もいらっしゃるかもしれませんが、意識的にシンクロニシティを起こして、楽に流れに乗り続けたいのであれば1日2回の瞑想が必要と言われています。

日常生活でシンクロニシティに気が付いたら48時間以内にそのシンクロに関する行動を起こすとよいと言われています。もちろん何らかの理由で行動が起こせなくても別の形でチャンスは何度もめぐってくるので心配はいらないのですが、タイミングよく動くことで願望達成までの時間も労力も少なくて済むのです。

明らかなシンクロニシティではなくても、「なんとなくそんな気がする」、「なんだか気になる」という時は、一度作業の手を止めてその気になることに取り掛かってみるのもおススメ。

時間が無くなるのではないか、忙しい時になんで？という気持ちも無きにしも非ず…ですが、その「気になる」の中に答えが隠されていることが多くあるのです。

これは私の経験上です。

もちろんこころの声を無視して目の前の作業を継続することもできます。しかし、心の声に従った結果、特急に乗り変えるような速さで目の前のことが片付いたという経験が何度かありました。

目の前の作業は最終的には終わる作業であることは確かです。ただ、特急でサクッと終わらせたいのか、各駅停車でゆっくり行くのかは自分で決められるということです。

瞑想の効果を十分に受け取るには「手放す」ことが重要です。

具体的な願望があると、どうしてもそれを達成したくなりそれが強くなりすぎると執着になってしまいます。

「では、願望を手放すの？なにも望まないってこと？」と思った方もいらっしゃると思います。手放すのは「願望」ではなくどのような方法でその望みをかなえるか？という手段や過程や期限です。

こうやって、ああやって願望を達成する！と事細かに決めない事。それは現在の自分の頭で考えている計画であって、宇宙の采配はさらにスケールの大きなものです。

海で溺れた時、誰しも助かりたいと思いますよね？

助かるのであれば、手段は択ばないはず。でも「救助船がきて浮き輪を投げ入れてくれる」という助かる方法を自分で勝手に決めこんでいたら、目の前の丸太にはなかなか気づかないでしょう。

こういう理由で（意図）こうなる（願望）！！と決めたら、その過程は「宇宙にお任せ」でOKです。

これが手放すということ。それまでの道のりはシンクロニシティをガイドに楽しく進めばいいのです。

瞑想を習慣にしながら、願望達成の方法を手放し、期限も手放し、様々なことが不確実であやうい状態になるかも知れません。

これまで、緻密に計画を立てて目標達成をしてきた方にとっては居心地の悪さを感じるかもしれません。その方法で抜群の成果を出している方はそのまま継続されても構わないと思います。

しかし、その方法に息苦しさや行き詰まり感を感じていたり、不確実で不思議な力を使ってみたいと感じるのであれば瞑想を試してみることをお勧めします。

今なお絶大な人気を誇る中国の思想家である老子は、著書の中で
「あやうい状態からこの豊かな世界が生まれた。
　確かなものにすがろうとするから、あなたは不安定にある。
　生きるためには、自らをあやうさに委ねればよい。
　あなたにはそのあやうさを生きる力が備わっているのだから。」
と記しています。

そもそも宇宙はあやうさの中で絶妙なバランスを保ち、豊かな世界を作っているのです。それは今現在、私たちの目の前に広がる世界も同じです。

変化は＜恐れ＞の感情を伴うことが多いのですが、1日2回の瞑想をしながら、その変化や流れに乗ってみるとシンクロニシティ以外にも様々な瞑想の効果を受け取ることができるでしょう。

今まで感じることのなかった予感のようなものや、未来を見通す力が育まれたり、安心感や至福感も生まれ、あやうさの中でも心地よく過ごせるようになります。

シンクロニシティを起こすためには1日2回の瞑想が基本ですが、さらにグループでの瞑想の機会を持つことでよりパワフルな瞑想の効果を受け取ることができます。

瞑想は1人で行うイメージが強いですが、実は複数の人と一緒に行うことでより深く瞑想に入ることができ、さらに人数が多ければ多いほど受け取る効果も大きいとされています。

一緒に瞑想をすることで絆が生まれポジティブな感情を皆で共有することができるからです。これは遠隔でも同じです。

仲のいい友人や瞑想仲間と時間を合わせて一緒に瞑想することで、瞑想によるシンクロニシティはより起こりやすくなるでしょう。

私は毎月2回、新月と満月に合わせてオンラインの瞑想会を開催しています。瞑想が初めての方でも参加できます。ぜひご活用ください。↓↓↓

ある時、大学時代にお世話になった教官に連絡を取りたいと思いました。大学を出て既に20年近く経っていたため、その方が今どこで勤務しているかは全く知らず、連絡先もわからず何の手がかりもない状態でした。

時を同じくして全く別の用事で連絡をした友人と話が弾み、「そういえば○○さんって知ってる？」という話をしました。

話をした友人と、私が大学時代お世話になった教官は、まったく接点がないと思っていたのですが、「○○さんなら隣の部署にいるからすぐ繋いであげる」と言われ、その場で連絡を取り合うことができました。

何の手がかりもなかったので、どんなに早くても2週間、常識的に考えて1か月はかかるだろうと思っていたのですが、あっという間に繋がることができました。

友人も私が連絡を取りたかった相手（お世話になった大学時代の教官）も「すごい偶然！」とびっくりしていましたが、これは確実に瞑想効果だと私は確信しました。

娘が夏休みに学習系のイベントに参加した時のことです。子供たちは教室の真ん中のテーブルに、保護者は教室の後方の保護者席に座っていました。

子供たちの自己紹介からイベントがスタートしたのですが、その中で娘と趣味が同じで学年も近い女の子がいました。

「娘と気が合いそうだな」と思い、休み時間に声をかけたら意気投合。それまで気づかなかったのですが、その子の保護者の方が、私の席の隣に座っていた方でした。

休み時間のあとは、その子の保護者と私で子育てや習い事の話をするうちに、どんどん仲良くなりました。

家族の話をするまでに話は盛り上がり…なんと旦那さんと私が同じ防衛大学校の卒業生だとわかりました。その後は家族ぐるみで、お付き合いが続いていて、子供同士も勉強や趣味においていい刺激を与えあっています。

自衛隊関連の行事に参加したのであれば、防衛大卒の方にお会いすることは珍しくありませんが、全く関連のないイベントで防衛大卒の方にお会いするのはとても珍しいケースです。しかもたまたま座った席が隣同士というのは単なる偶然ではないように感じました。

「不思議な出会いでしたね」と言われますが、これは確実に瞑想効果だと私は思います。

大学時代の友人と当時お世話になった教官について話す機会がありました。

友人はその教官のことを全く覚えていないと言っていたのですが、私と話すうちに思い出したようで、「こんな思い出もあったよね、あんな思い出もあったよね」と当時の思い出話に花が咲きました。その夜はただ楽しく思い出話をしただけで終わりました。

しかし、翌朝私の友人が出勤してみると、自分のデスクに見たことがない人が立っていたそうです。プロジェクトの調整相手とのことでしたが、お顔を拝見するとまさに昨夜思い出話に花が咲いた教官でした。

友人はすかさず「在学中にお世話になりました」という話からあんな思い出、こんな思い出など、前夜に私と話した内容をあれこれ話したそうです。

防衛大は上下の繋がりを重視する大学ですから、上記のような「○○で一緒に勤務した」「あの時はお世話になりました」などの何気ない小話が重要な役割を担っているのです。

その後、プロジェクトの調整はもちろんスムーズに行き、友人からお礼の連絡がありました。

あの時私がその教官の話を出さずにいたら、思い出さないままだった為、在学中お世話になった際の礼を伝えることはできず、後に発覚していれば、とても気まずい思いをしていたそうです。

「本当にミラクル！」と言われましたが、これは確実に瞑想効果だと私は思います。シンクロニシティは私だけでなく、私の大切にしている人にもいい影響を及ぼすことが分かりました。

私は数年前にHPを個人の方に作成していただきましたが、抜本的な作り変えが必要だと感じていました。作成していただいた方に連絡を取ると、現在は別の事業に力を入れており、作り変えはお受けしていないとのこと。

私としては、HPの作り変えに加え、HPのページを新しく一から作ったり、自由に更新したり、数値の分析や解析なども自分でできるようになりたいと考えていました。またブログやコラムにも力を入れたいのでSEO対策についても学びたいと考えていました。

そんな時、ある会社から私の携帯に電話がありました。HPの作り変えとSEO対策、データの解析、ページの更新方法を教えます。という内容です。まさに私が望んでいた内容！！と喜びのガッツポーズでした。

電話をくださったのは「インターネットといえばこの会社！」というくらい有名な会社でしたが、夫やその業界に詳しい友人数名に相談したところ「そんな有名な会社が個人に電話をかけるはずがない」と言われ、私も冷静に考え直し納得した上で、泣く泣くお断りしました。

すると、3日後にまたしても同じような電話が別の会社からあったのです。契約内容に若干の差はあるものの、私側の出資金額が前社とピッタリ同じだったのです。

この時、「これはHPを作り変えろと言うサインだな」と感じ契約を決意しました。

契約にあたっては私の事業内容と細部条件を確認した上で、より条件にあった会社を選ばせていただきました。

HP作成の作業はとてもスムーズに進み、完成したのがこのHPです。現在も最高のサポートを受けています。

更にもう1つ付け加えると、私は携帯番号を最初のHPには掲載していませんでした。以前、クライアントさんとトラブルになったことがあり、それをきっかけに電話番号の掲載はやめたのです。

しかし、たまたま契約した自動予約システムのところに電話番号を記載したのが原因でHPにも掲載されてしまっていたのです。

ある方からご指摘があってすぐに電話番号を削除したので、HPに掲載されていたのはわずか5日間でした。

この短期間の掲載にもかかわらず2社から同じような内容で、しかもその内容は私が望んでいた通りの内容で、さらにピッタリ同じ金額提示がなされたとなると・・・これも瞑想によるシンクロニシティだと言えるでしょう。

私はよく道を聞かれることがあるのですが、全く知らない土地で道を聞かれることも珍しくありません。

先日、用事があり、初めての場所に行く機会がありました。その日は冷たい雨が降っていて私自身携帯の地図を頼りに歩道を歩いていました。

その時にふとある看板が目に留まりました。特に珍しい看板ではないし、色もデザインも地味目で病院の名前と電話番号が書いてありました。

「あの看板、主張してくるな～」と心の中で思いながら歩みを進めると、少しして、遠目から見ても困っているおばあちゃんが目につきました。

雨の中、ずいぶんと歩いたのか傘はさしてはいましたが、洋服も濡れていて「これは何とかしないと！」と思うほどの様子でした。

「大丈夫ですか？私もこの土地の人じゃないから力になれるか分からないけど…」と声をかけると、「○〇医院を探しているんだけど全然見つからない」と困り果てた様子。

「○○医院って…」と言いかけたところで、先ほどの看板が頭に浮かびました。まさにあの気になった看板の病院でした。

おばあちゃんに道を説明すると「ありがとう、ありがとう」と何度も感謝の言葉をいただきました。

＜なんとなく気になる＞という感覚を否定しないと、こんな出来事が起こるといういい例だと感じました。これも瞑想効果ですね。